ロールケーキ

ロールケーキ コラム

クリームや果物、ジャムなどを入れて巻いた可愛らしいスイーツ「ロールケーキ」。丸いホールケーキほど大げさではなくて、ちょっとしたおやつにちょうどいいかわいらしさです。

子どもから大人まで人気のスイーツですが、このロールケーキがいつ誕生して、日本で初めて作られたのはいつなのかは、知らない方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんな大人気スイーツ「ロールケーキ」の名前の由来や特徴、どんな材料でつくられているか、断面がきれいなロールケーキの切り方など詳しく解説していきます。

ロールケーキってそもそも何?

ロールケーキは洋菓子の一種で、平らの長方形に焼いたスポンジの上に、生クリームやカスタードクリーム、フルーツ、ジャムなどを入れて巻いて作ったケーキです。作りたてのロールケーキは細長いサイズになっています。

洋菓子店では長いサイズのロールケーキが1本まるまる販売されていることもありますが、ハーフサイズにカットされたタイプや、1人分にカットされたタイプが店頭に並ばれているのが一般的です。

巻いて作るロールケーキは、一見作り方が難しそうに見えるため、「スイーツは好きだけどロールケーキは作ったことがない」という方も多いのではないでしょうか?作り方さえ覚えれば、ロールケーキは簡単に自宅で作れますし、一般的な洋菓子とは形が異なって可愛いケーキなので、時々作ってみると子どもをはじめ家族からも喜ばれるかもしれません♪

ロールケーキの名前の由来

実は、現代においてもロールケーキのお名前がどのような理由で、誰によってつけられたのかはハッキリ分かっていません。いくつかの説の中でも特に有名なのは、1880年~1890ことにヨーロッパの料理本で紹介されたロールケーキ「スイスロール」から来ている、という説です。

この「スイス」という名は、スイスのお菓子である「ルーラート」が由来だと考えられています。スイスロールは、その後アメリカへ伝わり、「ジェリーロール」と名を変えて一大ブームに。

意外に思われるかもしれませんが、ロールケーキはヨーロッパではなく、アメリカで多くの人にその存在を知られるようになったのです。その後、ロールケーキは再びヨーロッパでも広がるようになり、人気スイーツになりました。

ロールケーキとブッシュ・ド・ノエルって何が違うの?

スポンジを巻いて作るロールケーキはクリスマスケーキのひとつである「ブッシュ・ド・ノエル」と関係があるともいわれています。

ブッシュ・ド・ノエルとは、フランス定番のクリスマスケーキで、「ブッシュ」はフランス語では「ビュシュ」と発音し、薪や切り株を意味します。「ノエル」はクリスマスと意味する言葉なので、そのまま訳すと「クリスマスの薪」です。

実際のブッシュ・ド・ノエルを見てみるとよく分かりますが、ロールケーキのスポンジの上にチョコレートクリームなどを塗って、薪や樹木のように見立てています。

まとめると、ロールケーキは一般的なスイーツとして季節関係なく食べられるスイーツですが、ブッシュ・ド・ノエルはクリスマス時期に食べる風習がある、少し特別なスイーツということ。同じような見た目ですが、意味合いが異なる2つのケーキ。ぜひ今年のクリスマスはこの時期だけのスイーツ「ブッシュ・ド・ノエル」を食べてみてはいかがでしょうか。

ロールケーキの歴史

ロールケーキの歴史には様々な説があります。代表的なものを挙げるとスイスのお菓子「ルーラート」から来ているという説、前項でご紹介したフランスのクリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」から来ているという説、南蛮菓子「タルタ」から来ているという説です。

日本で初めてロールケーキに似たスイーツが伝わったのは、16世紀半ばのこと。

当時日本に伝わったスイーツは、果汁入りのスポンジケーキを焼いたものだったようです。

このスポンジケーキが後に「伊達巻」という卵料理となり、カステラ生地にあんこを巻いて作る菓子「タルト」になったのだといいます。タルトは現在も愛媛県松山市の郷土菓子として人気を集めています。

また、1950年には山崎製パンが「スイスロール」という名称の菓子販売をスタート。これは、生地を厚めにカットしてバタークリームを薄く塗って巻いたもので、現在日本で親しまれているロールケーキの前身だといわれています。

2000年以降には、ロールケーキの専門店が続々開店し、全国各地でロールケーキの認知度、人気が高まるようになりました。現在はどの洋菓子店に行っても一種類は見かけますし、抹茶ロールケーキや黒豆ロールケーキ、米粉を使ったロールケーキなど、それぞれの地域やお店の持ち味を活かしてアレンジされています。

近年は、大手のコンビニもスイーツに取り入れていて、定番人気のスイーツとして定着しているのが伺えますね。

ロールケーキの材料

ロールケーキはスポンジとクリームがあれば作れます。

スポンジの材料には、牛乳や小麦粉、砂糖などが使われますが、洋菓子店によっては、ココアやコーヒー、抹茶などを生地に練り込んで作る場合もあります。もちろん、自宅で作る時もこのようにアレンジできるので、好きな味わいを探して色々工夫してみるのもおすすめです。

ロールケーキの表面は粉砂糖や米粉パウダーを振りかけると綺麗な仕上がりになります。ブッシュ・ド・ノエルを作りたい時は、表面にチョコレートクリームなどを塗ってデコレーションしていきましょう。

ロールケーキのカロリー

ロールケーキは使用する材料によってカロリーは変わりますが、果物などを加えないシンプルなタイプのロールケーキなら、大体250カロリーだと考えられます。

断面がきれいなロールケーキの切り方

ロールケーキは美しい断面も魅力のひとつ。スポンジがつぶれたり、クリームがはみだしてしまうと美味しくみえません。切り方のコツをご紹介

包丁を温める方法

家庭用の包丁を温めて切る方法です。
ロールケーキのクリームは温まると柔らかくなり、冷たいと固まります。この性質を利用します。

包丁を50°くらいのお湯で温めて、布巾で水分を拭き取ります。包丁を垂直にあてて、ちからを入れないように引いて切ります。一切れ切ったら、包丁についたクリームをふき取り、お湯であたためて布巾で水分を拭き取ってから切るの繰り返しです。

包丁を熱湯で温めてしまうと、クリームが溶けすぎるので高い温度のお湯で温めないように注意してくださいね。

糸で切る方法

包丁もまな板も使いません。ちょっと荒っぽいですが、気持ちよくスパッと切れます。

30センチくらいのナイロンやポリエステルの細めの糸を用意してください。コットンなどザラザラした糸ではなくてツルツルした糸がむいています。

ロールケーキをカットしたい部分に糸を巻きつけて、そのまま最後まで引っ張るだけです。

通販でお取り寄せできるおすすめのロールケーキ

ふわふわしっとり ミルク感とコクが味わえるロールケーキ

ジャージーミルクロール

北海道土産のルタオが作るロールケーキです。十勝産ジャージー牛乳をジャムにしてあるからミルク感とコクが味わえます

デパ地下の催事で人気の黄金のモンブランロール

黄金のモンブランロール

クリがコロコロと入ったクリーム、カスタードと栗ペーストのクリームを絞ったロールケーキは素朴な味わいが人気です

タイトルとURLをコピーしました