バスクチーズケーキとは
バスチー、バスクチーズケーキはスペインのバスク地方のチーズケーキ。濃厚な味わいと失敗して焦がしてしまったような真っ黒な見た目が特徴のチーズケーキです。バスクではバスクチーズケーキとは言わず「タルタ・デ・ケソ」(tarta de queso) と呼ばれます。「ケソ」(queso)はチーズなので、単なる「チーズケーキ」です。
バスク地方サン・セバスチャンという都市の「ラ・ビーニャ」( La Vina)というレストランのチーズケーキが日本のバスクチーズケーキの元になっています。
バスクチーズケーキの歴史
美食の街バスク
バスクチーズケーキという名前の由来になったバスクはスペインとフランスの境にある地域です。フランス・バスクとスペイン・バスクがあり、スペインのバスク地方にあるサン・セバスチャンは美食の街として有名です。人口18万人ほどなのに、2021年版ではミシェランの星が17もあります。人口ひとりあたりで計算するとミシェランの星が世界一の多さ!
なぜサン・セバスチャンは美食の街になったのか
サンセバスチャンが美食の街になった理由の一つに女人禁制の「美食倶楽部」の存在があります。バスクでは女性が強く「男子厨房に入るべからず」という風潮のため料理好きの男性が家の外で料理をして、男同士で料理をして楽しむ会員制の社交クラブが発達したそうです。
他にもフランコ独裁政権時代に、3名以上の集会が禁止されて「集まって料理を作っているだけ」という言い訳をするために男性だけで料理を作っていたことが発端で女人禁制の美食倶楽部ができたという説もあります。
バスクチーズケーキのくしゃくしゃのペーパーはとても男性的に見えますよね。
日本のバスクチーズケーキ
日本では2016年に「バスク風チーズケーキ」として提供されはじめ、2018年にバスクチーズケーキ専門店のGAZTAがオープンしました。
2019年にコンビニのローソンが「バスチー」という名前でバスクチーズケーキを販売して大ヒット。
ベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキ、スフレチーズケーキに続くバスクチーズケーキというジャンルができたのではないでしょうか。
バスクチーズケーキの材料
バスクチーズケーキの材料はクリームチーズ、砂糖、卵、小麦粉、生クリームの5つだけ。とてもシンプル。
順番にまぜていくだけなので、ボウル一つでつくることができます。順番にまぜていくだけなので、ボウル一つでつくることができます。
バスクチーズケーキの特徴
バスクチーズケーキといえば、真っ黒な表面。焼け焦げた失敗作のようにみえる表面がキャラメルのような苦味でアクセントになっています。
そして、しわしわのペーパーにつつまれた側面も特徴的です。普通のケーキはケーキ型に沿うようにきれいにペーパーを切ってシワがよらないようにしますが、バスクチーズケーキはペーパーを水に濡らしてくしゃくしゃにしてわざとシワを作ります。
ケーキの側面にシワがあることで、焦げた部分と焦げていない部分ができます。色のコントラストと焦げた苦味のコントラストが美しいのです。
バスクチーズケーキのカロリー
チーズケーキは全体的にカロリー高めですが、バスクチーズケーキのカロリーはどうでしょう
成城石井 | バスクチーズケーキ | 305kcal |
ローソン | バスチー | 244kcal |
セブンイレブン | バスクチーズケーキ | 257kcal |
レアチーズケーキが標準340キロカロリーなので、チーズケーキの中では低い方かもしれません。さらに、バスクチーズケーキはバターやビスケットを使用していないので脂質が低いのです。
お取り寄せできるおすすめのバスクチーズ
BELTZのバスクチーズ
佐賀県の小麦粉を使用したバスクチーズケーキ
真っ黒な焦げが美味しいバスクチーズ
あえて真っ黒に焦がした香ばしくてほろ苦いバスクチーズケーキ