スイーツの定番であるチョコレート。
チョコレートと言ったらバレンタインをイメージする方が多いのではないでしょうか?
実は日本でバレンタインにチョコレートを贈るようになったのは、1932年から。あの有名な洋菓子店モロゾフ株式会社が、日本で初めて「バレンタインデーにチョコレートを贈る」というスタイルを紹介したことがきっかけでした。
それまでの日本では、チョコレートそのものがまだ珍しい時代だったと言われています。
皆から愛される美味しいスイーツ「チョコレート」。今回は、そのチョコレートについての特徴や歴史を詳しくご紹介します。
チョコレートとはどんなスイーツ?
主な特徴
チョコレートは、カカオの種子を発酵させて焙煎したカカオマスを主原料として、ココアバターや砂糖、ミルクなどを混ぜて固めたスイーツです。
チョコレートを略して「チョコ」と呼ぶ方が多いですね。フランス語では「ショコラ」といいます。
ミルクチョコレートやホワイトチョコレート、ダークチョコレートなど様々な種類がありますが、これは全て原料にカカオ分がどれくらい含まれているかにより分類されます。
カカオ分とは、チョコレートの原材料に含まれているカカオマス、カカオニブ、ココアケーキ、ココアバター、ココアパウダーの水分を除いた合計量のことです。
カカオ分が多いほど、カカオポリフェノールを多く含んでおり美容効果や便秘改善に効果があるといわれています。また、高カカオはコレステロールを回収してくれる善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きもあります。
以上のようなことから、最近では健康のためにチョコレートを摂取する方が増えてきました。
カロリー
各種類のチョコレート1枚あたりのカロリーは以下のとおりです。
明治ミルクチョコレート1枚あたり(50g)・・・279kcal
明治ホワイトチョコレート1枚あたり(40g)・・・235kcal
明治ブラックチョコレート1枚あたり(50g)・・・283kcal
(株式会社明治 「商品情報」より抜粋)
チョコレートの歴史
チョコレートはいつどこで誕生したのでしょうか?歴史を振り返ってみましょう。
チョコレートの誕生
紀元前2,000年頃から、メソアメリカ(中南米地域)ではカカオが栽培されていました。当時、カカオは「神様の食べ物」と呼ばれるほど高価なものでした。後に、メキシコにおいては、カカオを通貨のように扱っていたと言われています。
1519年、メキシコに遠征したスペイン人の「フェルナンド・コルテス」将軍は、皇帝にチョコラトルをご馳走になりました。将軍は、今まで食べたことのない未知の味に驚いたようです。1528年、カカオとショコラトルはスペインに持ち帰られ、その後に砂糖などを加えた甘い飲み物と変化し、ヨーロッパ全土に広まっていきました。
1828年、渋くて苦いショコラトルを飲みやすくするために、カカオからココアパウダーが発明され、ココアが一般的な飲み物となりました。
1847年、カカオ豆をすり潰したものに砂糖とココアバターを加えたチョコレートの原形が発明されました。しかし、このチョコレートはまだ苦味が強かったため、ミルクを加えて味をまろやかにすることで食べやすいチョコレートに変化し、世界中に広がっていったのです。
どうして「チョコレート」という名前になったの
チョコレートの語源はナワトル語で「ショコラトル」だと言われています。ショコラトルとは「苦い水」という意味です。
現在のチョコレートは甘くておいしい食べ物ですが、チョコレートが誕生した当初は、薬用飲料として飲まれており、苦い飲み物でした。
日本とチョコレートの関係
18世紀末頃、チョコレートは長崎県にて「しょくらとを」という名前で初めて日本に伝わりました。
国内で初めて販売されたのは、明治時代に入ってから。東京の「風月堂」というお店で、ヨーロッパの菓子職人を用いて、チョコレートの製造が開始されました。当時の新聞には「新製猪口齢糖(しんせいちょこれいとう)」という名で掲載されています。
販売が開始されたチョコレートですが、まだまだ高級品であり、一般庶民に行き渡るのはまだ先のことになります。
大正時代に入り、カカオ豆からチョコレートを製造するチョコレート産業がスタートしました。以降、様々な種類のチョコレートが製造・販売されるようになり、一般的な食べ物として普及するようになったのです。
まとめ
チョコレートの歴史を振り返ってきましたがいかがでしたか?
当初のチョコレートが苦い飲み物だったとは驚きですね。現在の食べやすいチョコレートになるまで、たくさんの人々の知恵と工夫で変化してきたのですね。
ぜひ、大切な方へのプレゼントや自分のちょっとしたおやつにおいしいチョコレートを探してみてはいかがでしょうか?